2015年6月26日金曜日

三つの愛




5羽の子を必死に育てている親の愛

それをじっと暖かく見守っている人間の愛

山雅をこよなく愛するサポーターの愛



俺の親友のA君は 松本市内で とある店を営んでいる

その店先の端っこに ツバメの巣があり 5羽の赤ちゃんツバメが

育てられている

先日 そのA君に 前の店主が 多分おたくのツバメと思うが 先ほど

交通事故にあい 死んでいるとの連絡が入った

早速死骸を確認するため かけつけたが A君の家のツバメかどうか

さすが判断できなかった

とにかく 自分の庭に葬ってやったという

その後 自分の家のツバメかどうだったか 観察を始めたそうだ

曰く 交互に運んでいたはずの餌の回数が 極端に少なくなっていたので

死んだのは 自分の家のツバメの片親と断定したという

片親が育ちざかりの5羽の 餌と自分の餌を 街中で確保することは

容易でないことは察しがついた

加えて その赤子を狙うカラスを追い払う仕事が増え てんてこ舞いしている

親鳥の様子を見てAは 店の見ばえも考えず ヨシズでツバメの巣を囲って

やったという

一昔前までは つばめが玄関先に巣をつくると その家は栄えるといい 歓迎

したものだが 最近では 糞が落ちることが嫌われ 市内では営巣できないよ

うにしている家も多くなっているようだ



人は Aを つっけんどんな彼というが 調子ものの俺より よほど人間が出

ていて奥深いし その人柄を尊敬している 今回の事故でも そのことを改めて

再認識した


親ツバメも(母子手当もなく)苦難であろう ヒナ君も 多少ひもじいかもしれないし

一抹のさみしさもあるかしれない A君も思うような 手助けもできず 紋々とした

日が ひとしきり続くであろう

今日も一寸様子伺いによってみた

青空に 一羽のツバメが燕尾服を着て 新幹線並みのはやさで 飛び回っている

姿があったし 巣を覗くと いがぐり風の体をして きいろい口を大きくあけ

えさを求める姿があった  まさにこれが自然界  そこにはあまりにも すがすがしい

愛が行き交っていた

元気に巣立て若鳥 子育て頑張れ親鳥 巣をみては心配顔のA

今日も 明日も 三者三様の姿が見られることを願い エールを送りたい



話は360度 転換するが 山雅4連敗のあと 田中隼磨選手のコメント記事に

応援席にブーイングがなかった こんなサポーター今まで見たこともないし また

聞いたこともないと 表現し きこえて来ない声で 頭中蒼白になったと 書いてあった

応援とは 言葉やパフォーマンスだけでなく 過度の手だしをせず やさしく見守って

あげることも励ましのようだ あの大勢のサポーターが そのこころを知っていて

ブーイングどころか 選手がピッチを後にするまで 励ましの応援歌を歌い続けた

サポーターは聖人の域をも超えた存在であったように思えた  すばらしい


孔子の人生訓に 五十にして天命(知命)を知る  の一節があるが ツバメの話

といい ブーイングの話と言い こころの持ち方というか あり方というか

何かを考えさせる  テーマになった

心温まる話題であるし しあわせの気分を十分味わえる一時でもあった







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